WAR環境初期、世はまさにネクサスエスパーコン時代
赤単白単がそれら低速デッキを轢くべく跋扈していた
既存のイゼットデッキが通用せず、新たなデッキタイプを探して触ったデッキがある
緑を足したティムール荒野の再生
理由は前環境でエスパーコンにだけは間違いなく有利だったから
だがこのデッキは恐ろしく無理だった
理由はドビンの拒否権というカードで詰んでいた事
大量のマナから多段カウンターを構えて発破を打ち込む
このカード1枚で勝ち筋の全てが否定される
ナーセットの逆転も試してみたがハンドに戻すのは駄目だ
1回発破を通せばいいってもんじゃない
X=6程度のジャブから始め、リソースを回復
大量の手札からカウンターをいくつも構えてX=10以上の発破を打つ
つまり大抵の場合2回、3回打つことだってよくあるのに
逆転で戻しても、次に拒否権もらったら終わり
ハンドを貯めてカウンターをたんまり引き込んでも、拒否権は止まらない
打ち消してもキリがない運命のきずなの方が100倍環境に合っていた
そもそもこの時は赤に触る利点が0だった
誰もクリーチャーを出さないからショックも溶岩コイルも不要
ミゼットは除去持ちPWの増加やナーセットで完封
とういわけで、ティムール荒野はお蔵入りになった
そして環境が変わり
エスパーミッドレンジが環境の頂点に
他のデッキとしてはイゼットフェニックスがよく入賞するようになった
ここで赤に触る利点が出てくる
従来のシミックネクサスの弱点は
正気泥棒
第一管区の勇士
小テフェリー
ナーセット
軍勢の戦親分
遁走する蒸気族
すべてショックで焼ける
また眼識の代わりにラルの発露もまた赤を積む利点になりうる
デッキを掘る数は2のまま変わらず、正気泥棒やPWを落とせればアド数は同じ
ナーセットの影響を受けないのも有能
眼識はコントロール対決なら強いが、ミッドレンジ相手には少々悠長だった
タミヨウで落として再活出来ない欠点はある
新ラルもまた十分なパワーを持つ
こいつ自体ネクサスを打ち続けるだけでフィニッシャーになるし
1点をPWにも飛ばせるのがデカイ
-2能力から入ればショック含め忠誠度6まで処理できる
ちょっと4マナ過剰だけど
最近勢力を伸ばし始めたフレンズ系のデッキに対しても軍勢の戦親分がいる
少しだが環境にいるディミーアにも強いカードなので
サイドに積む価値は十分ある
環境初期から一転して赤が強い環境になりつつある
イゼットカラーの今後の活躍に期待したい